牛乳は体に良くないという説があります。
乳製品(脂肪分の高い)の摂りすぎは乳がんや前立腺がんの発症率を高くする。
という説もあります。
どんなことにも情報が溢れている現代。
たくさんある情報を精査して、避けたほうがいいと思ったものは避ける。
たくさん情報があるからこそ、いっぱい勉強が必要ってなんか・・・大変(^^;)
今日の記事です。
バターにする?ギーにする?乳製品で私が”グラスフェッド”を選ぶ理由
バターはそのままかじれるくらい好きだし、ヨーグルト、生クリーム、チーズといった乳製品が好きでした。
でも今はあまり口にしなくなりました。
私たちの体が食べたものでつくられるように、牛が食べたものや摂取したものがその牛の血となり肉となり乳となります。
そんな乳牛たちに、
- 牛乳をたくさん搾るためにホルモン剤を投与したり、
- たくさん搾るから乳頭に炎症を起こすので抗生物質を投与したり、
- 本来は草食の牛に穀物(飼料)を与えたり、
- その飼料は生産時に農薬が使われていたり遺伝子組み換えのものが使われていたり・・・
そんな乳製品が体に良いだろうか??
と考えると、「乳製品はうーん・・・」と避けるようになりました。
でもグラスフェッドというものが世に出周るようになって、少し口にするようになりました。
グラスフェッドとは自然に近い環境で、牧草のみを餌として放牧された牛のことです。
その他は穀物飼育(グレインフェッド)と呼ばれて、牛舎の中で穀物飼料を与えられて育てられます。
グラスフェッドとグレインフェッドでは、
- 食べているもの
- 運動量
- ストレス
- 薬剤の投与の量と有無
の違いにより味も栄養価も違ってくるのだそうです。
たくさん出回っているグレインフェッドビーフは、短期間で牛を大きく育てることができて、脂身が多い霜降りの肉に。
グラスフェッドビーフは、牛たちはエサを探して常に動き回るため運動量が多く、程よく引き締まった低脂肪な肉質になり、高たんぱく低カロリーなので、アスリートから注目されているそうです。
また人間の体内では作れない不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸や、牧草由来のβ-カロテンが多かったり、脂肪燃焼を助けるといわれる共役リノール酸などが多く含まれるなど、栄養価が違います。
グラスフェッドは自由に牧草地を動き回る放牧飼育なので、牛たちのストレスが少ないのもいいと思っています。
と書いておいて、わたし牛肉を食べないんですけどね。
そんなお肉の違いと同じく、牛乳の栄養価も違います。
その牛乳からつくられるのですから、バターの栄養価も違います。
グラスフェッドバターは痩せる。
なんていう情報も見られますけど、摂りすぎれば太ります。
それはギーも同じで、脂肪分解・燃焼効果があるといっても、 太らないためには一日大さじ1~2くらいが目安とされています。
以前アーユルヴェーダ料理講座を開催していたとき、まだ知られていなかったギーをみなさんと作ったのですが、「バターや乳製品は体に合わなくてダメだけどギーだと大丈夫です。それに美味しいです!」とそれからずっと作っているという方がいます。
乳製品に含まれるカゼインや乳糖など、特定の物質にアレルギーがあるという方でも、それらが取り除かれているギーだと大丈夫なのかもしれません(重篤なアレルギーの方はわかりません)。
ギーは数千年前から料理・医療・外用に使われていますが、私がギーを摂るいちばんの理由はおいしい♡からです。
それだけじゃなく、オイルは加熱などにより活性酸素(フリーラジカル)や、トランス脂肪酸が発生しますが、ギーの発煙点は230℃~250℃(バターは180℃)で、不飽和脂肪酸が豊富で熱に強いので酸化や変異しにくいこと。
常温で長期保存もできるのもいいんです。
また、オリーブオイルやココナッツオイルの良いところをすべて含む体にいい油といわれるように、脂質のバランスがいい。
(アメリカの自然療法協会『体にいい油ベスト5』第1位)(『TIME』誌「世界で最も健康にいい食品50」)
ギーに含まれる成分は主に、
- ブチル酸(酪酸)
- オレイン酸
- ラウリン酸
- 共役リノール酸
- 中鎖脂肪酸
- 短鎖脂肪酸
- ビタミン A/E/D
ケガや病気などにも使えますが、
- ダイエット
- デトックス
- アンチエイチング
- 美肌
- 免疫力の向上
などなど様々な効果があるとされています。
私が購入しているギーはこちらですが↓
自分で作るとお値段が1/3くらいになります。
250gの無塩バターで、なかほら牧場さんのギーの1瓶より多く作れました。
(なかほらさんの瓶を再利用♪)
ギーはメーカーによって味がまったく違って、正直おいしくないものもあります(好みですが)。
手作りする場合はバターによって味が変わりますので、色々試してみてください。
私は今回こちらを使いました↓
材料:無塩バター
作り方:
- お鍋に無塩バターを塊のまま入れて
- 溶けたら弱火にして過熱を続けると
- 大きな泡が出てきてます
- 泡が細かくなっていい香りがしてきます
- 透明な黄金色になって鍋の底に沈殿物が見えたら火を止めて
- クッキングペーパーなどで濾して保存ビンに入れます
前回の記事のレシピでもギーを使っています。
まとめます。
グラスフェッドの乳製品は、
- 栄養価が高く、
- 牛に負担がないこと
ギーは
- 他の油は燃えた後に燃えカスが残るのにギーはきれいに燃え尽きる油で
- あらゆる脂質を含みバランスが良く
- 酸化や変異をしにくく
- 熱に強く
- 美と健康に良い油で
- なんといっても美味しい♡(※商品により味が異なります)
といった理由から、バターはやめてグラスフェッドのギーを取り入れています。
とはいえ1日大さじ2以下ですけれど。
薬剤やストレスにさらされない、健やかな環境で飼育される牛が増えますように。
私たちの体にも環境にも良いものが増えますように。
消費者の私たちの選択が世界を変えます。
ではまた次回。