「体の声を聞きましょう」。
そう言われて、「なんとなくはわかる」。
でも「実際にはどうすればいいの?」「具体的にどういうこと?」と、私はしばらくわかりませんでした。
自分が「わからないなぁ?」と思ったことや「なんで?」と思ったことは、調べたり、試したり、練習したりして、疑問を解消したいタイプ。
そして生徒さんにはそれをわかりやすく伝えるようにしています。
自分の「体の声を聞く」ことは、感覚に集中することでできます。
瞑想ヨガのクラスでは、全身をととのえながら自分の体の声を聞く練習をします。
感覚が研ぎ澄まされていき、体の声がわかるようになります。
でも「集中するってどういうことかわかりません」 「集中できているのかどうかわかりません」という質問をされることがあります。
普段の生活で「○○に全集中!」なんて集中をコントロールすることはあまりないですよね。
なのでバイオリンやビアノなど初めて触る楽器で「思うように指が動かない」「思ったように音が出せない」から始まり、音楽を奏でられるまで練習するのと同じだと思ってください。
はじめはわからなくても、ヨガ瞑想を続けていると「あ、集中する感覚ってこういうことか」ってみなさんわかるようになります。
「あなたは”集中のスキル”を手に入れました(テッテレー♪)」
みたいな感じ。
体の声を聞けるようになると、
- 体調の変化に気づきやすいとか、
- 自分でコリや痛みや体調不良をととのえられるとか、
- 痩せる・若返る・体力がアップする・疲れにくくなるなど、
身体的なメリットの他、
感情や思考のコントロールができるようになって、
- 緊張するような場面で緊張しない(しにくい)とか、
- 不安や怒りといったネガティブな感情を持ちにくいとか、
- 周りに振り回されないとか、
- 穏やかな心でいられるとか、
自分のことがよりわかるようになって、
- 自分の本当に気持ちに気づけたり、
- 本当にやりたいことがわかるようになったり、
- 仕事や表現のパフォーマンスがアップしたりします。
例えば、
「どうしてもここが上手くいかない」
とスランプになっていたバレリーナの方は
「原因がわかった!」
とスランプから抜け出したり、
「音の表現にも影響がありますけど、すごく細かな筋肉を意識できるようになって弾き方を変えることができる」
という音楽家の方がいたり、
怒りっぽかった性格が穏やかになって、
「部下から声をかけられるようになった」
というエグゼクティブの方がいたり、
全部は書けませんが、みなさんそれぞれの変化や効果を感じているようです。
ヨガ瞑想のクラスでは、体をととのえるためにヨガの色々なポーズを使いますが、そのポーズごとに
- どんな効果があるのか
- どこにどう意識を向けるといいか
- 「こうやりたい」という欲を出していないか…など、
正しくポーズをするためのインストラクションに加えて、細かな説明があります。
生徒さんいわく、
「言葉のシャワーが降ってくる」
「体が素直になる」
「声の通りにやればいいだけ」
という感じだそうです。
続けているうちに体の細部の感覚まで研ぎ澄まされていきます。
その集中には脳をお休みさせる効果もあります。
なので終わった後は、みなさんとてもスッキリしたお顔になっています。
「自分(のマインド)をコントロールできる人は人生を制する」といいますね。
言われてみれば「そりゃそうだ」って思いますよね。
この集中の感覚は、マインドや感情のコントロールにつながります。
どんな気持ちで(心)×なにをするか(行動)=結果(未来)
なので、願いや夢を叶えたいとき、「どうせ…」とか「やっぱり無理」とか、不安や疑いというマイナスな心の状態だと、どんなメソッドや行動を掛け合わせても未来がプラスに反転しないんです。
体をととのえつつ、体の声を聞くこと(集中のコントロール)ができるようになると、マイナスな感情をコントロールできるようになります。
ヨガではなくても、
- 食べ物を選ぶときは、脳の「欲」なのか体が必要としているのか体に聞く
- 深い呼吸をしたら、体だけじゃなく心にどんな変化があるのか感じてみる
- 体をあちこち伸ばしたり縮めたりしたとき、血液の流れが良くなるのを感じたり、筋肉がほぐれたりバランスの違いを感じたりしてみる
歯磨きでも、歩く時でも、食べるときでも、仕事をする時でも、今やっていることに一点集中する。
そんなふうに「体の声を聞く」練習をしていると、マインドをコントロールできるようになってきます。
人生を制するまでいかなくても、自分の感情や考え方をコントロールできるようになればストレスが減ったり、心穏やかでいられる時間が増えたり、冷静な判断ができたり、いい気分でいられる時間が増えたりするようになると思いませんか?
波動が良くなると良いことが寄ってきたり、人間関係が良くなったりします。
ぜひ試してみてください。
ではまた次回😊