ツライ偏頭痛持ちだった生徒さんたちがいます。
みなさん、どうやって偏頭痛から解放されたのでしょう。
そもそも、偏頭痛が起こるのはなぜなのか。
原因を考えることはとても大切です。
偏頭痛の人には、後頭葉と呼ばれる脳の部分が敏感な人が多く、そのために、
- 激しい寒暖差
- 天候による気圧の変化(雨の日など)
- 緊張している状態からホッとしたとき
- 月経時
などで血管が収縮・拡張して、三叉神経から痛みとして情報が伝わってしまい、頭痛が起きたりします。
他にも、セロトニンという脳内物質が関係していることがあります。
このセロトニンには血管を収縮する働きがありますが、セロトニンの濃度が下がると血管が広がり、広がった血管が三叉神経を刺激して偏頭痛が起きます。
それなら、血管を収縮させるセロトニンの量を血液中に増やせばいい。
となりますが、セロトニンはわずかな量しか配給されない脳内物質のため、その約8割が脳内でリサイクルされます。
このわずかしかないセロトニンのリサイクルを邪魔するのが、コルチゾールというストレスホルモンです。
このコルチゾールが増える原因のひとつが、慢性的にストレスを感じることです。
最悪な場合リサイクルできなくなり、慢性的なセロトニン不足を引き起こします。
編頭痛を自然治癒する
血液中のセロトニンの濃度を上げて、偏頭痛を治すにはどうすればいいのでしょうか。
セロトニンが出るのは、筋肉がほぐれたり、良い匂いをかいだりなどして、人がリラックス状態にあるときです。
- ヨガや瞑想のように、呼吸とともに動くリズムある運動を5分以上続けるとセロトニンが増えることがわかっています。
- また、深い呼吸で脳に酸素と新鮮な血液がいきわたることでセロトニンが活発化します。
- ヨガをすると、わずかしかないセロトニンのリサイクルを邪魔するコルチゾールというストレスホルモンが減少することが医学的にも証明されています。
ヨガの生徒さんたちが薬を飲まずに、偏頭痛を改善した理由のひとつだと考えられます。
セロトニン以外にもうひとつ、私たちの体の機能には、頭痛のみならず、若返り効果や、体力増強、抗がん効果があるミトコンドリアというものがあります。
このミトコンドリアには広い効能がありますが、今回は頭痛に焦点を当てます。
片頭痛の救世主”ミトコンドリア”
ミトコンドリアは、私たちの細胞内でエネルギーを作り出している器官です。
偏頭痛持ちの人は、このミトコンドリア活性が低い傾向があるそうです。
ミトコンドリアが活発ではない特徴には、
- 夏でも手足の先が冷たい(冷え性)
- 肩こりがひどい
- 運動が苦手。ほとんど運動をしない
- シミ・ソバカスが多い
- 肌がいつもくすんでいる(黒っぽい)
- 目の下にクマがでやすい
- 生理痛がひどい
- 肌がカサカサしている
- 寝つきがわるいまたはよく眠れない
- 老けてみられる
これらに当てはまるひとは、ミトコンドリアが活性化してない可能性が大です。
ミトコンドリア活性が低いと頭痛体質になる
ミトコンドリアを増やし活性化させることが、頭痛体質を根本から改善することになります。
ミトコンドリアの主な役割は、私たちの細胞内で栄養や酸素や原子からエネルギーを作ることです。
でも、ミトコンドリアはエネルギーを作るときに、片頭痛を起こす生理活性物質を発生させます。
ところが、この物質の発生を抑えるのもミトコンドリアなんです。
え?( ゚д゚)?ってなりますよね。
ややこしいですが、ミトコンドリアの数が少ないと活性酸素が発生しますが、ミトコンドリアの数が多いと活性酸素の発生を抑えるのです。
というわけで、ミトコンドリアを効果的に増やし、活性化させたい。
その方法が、エクササイズと食事です。
運動をしていなかった人が、1週間続けることで同じ運動量を楽にこなせるようになりますよね。
あれは、ミトコンドリアが増えてエネルギーを効率よく作ることができるようになるためです。
ミトコンドリアは、持久力に関係する筋肉(遅筋)に多く含まれています。
特に姿勢を保つための筋肉(姿勢保持筋)、背筋、太ももの筋肉に多く含まれています。
この筋肉を鍛えることが、ミトコンドリアを増やし活性化させるのに効果的なのです。
ヨガはこの姿勢保持筋(インナーマッスル)を鍛えます(遅筋・姿勢保持筋・インナーマッスルは同じものと考えてください)。
ゆっくりとした動作で姿勢を保ち、有酸素運動であるヨガは、ミトコンドリアを増やし活性化するのにとても効果的だとされます→(体が若くなる技術/大田成男(著))(ミトコンドリア不老術/日置正人(著))。
また、ヨガを続けていると食べ過ぎることがなくなってきます。
自然と、適量な食事量しか欲しくなくなります。
これはミトコンドリアの増加・活性化するための食事法とぴったりなのです→(臓器は若返る メタボリックドミノの真実/伊藤裕(著))。
つまり、ヨガにはミトコンドリアを増やし、活性させるのに、高い効果があるということになります。
1週間ほど続ければ、ミトコンドリアが活性化されてきます。
まとめ
セロトニンを、増やし、活性化する。
そのために、ストレスホルモンを減少させる。
そして、ミトコンドリアを増やし、活性させる。
体質から改善することで、生徒さんの偏頭痛は消えたのだと考えています。
最後に、頭痛薬について。
頭痛薬は症状を抑える一時しのぎ
薬は根本から頭痛を改善する根治治療ではありません。
また、頭痛体質を悪化させる場合があります。
風邪薬や頭痛薬に含まれるアスピリンは、体内に入るとサルチル酸という強い酸に変わります。
これは、私たちの大切なミトコンドリアを傷つけ、最終的には死滅させてしまう危険があります。
頭痛薬を飲んで一時的に頭痛から逃れる方法は、ミトコンドリアを弱らせ、飲み続ければ死滅させてしまう危険があるのです。
長い目で見ると頭痛体質を悪化させているといってもいい行動です。
ひどい偏頭痛が長く続く場合は、病院で診察を受けましょう。
心臓に穴が空いているかもしれません。
5人に1人の確率で空いているこの心臓の穴が、あなたの偏頭痛の原因かもしれません。
今後の健康のためにも、頭痛体質を改善する根治治療を目指していただきたいと心から願います。
早く痛みとお別れできますように。
”今”に意識を。
自分を知ることは、自分を幸せにすることにつながります。
今日も自分を大切に。
ではでは。
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