夏って痩せやすい気がするんです。
汗をたくさんかくし、食欲が落ちたりするし、暑さで体がしんどく感じるし。
「夏になって太ったんです」と言う生徒さんに「夏は太りやすい季節だからね」と言ったら、みんなして驚くものだから夏のダイエットについて書きます。
夏は痩せやすいのか
ずっと前から思っていたことがあるんです。
南国の島などの温かい地域の(原)住民の人たちってふっくらした人が多くて、北欧など寒い地域の人たちには細身の人が多いじゃないですか。
寒いと体は熱をつくろうとするけど、暑いと熱をつくる必要がない。
「だからかなぁ」ってずっと思っていたんですけど、寒い地域にはやせ型遺伝子が多いことが実証されたんです。
脂肪って体が熱をつくらないと燃えないんですよね。
暑いときは体は熱をつくる必要がない。
ということで脂肪が燃えにくい。
なので夏はダイエットをするには向かない季節なんです。
汗をたくさんかくので、痩せるような気がするんですけどね。
でもそれは体温調節のためで、運動(量)をともなわない汗をかいても脂肪は燃えないんです。
夏は太りやすい6つの理由
基礎代謝が落ちて、体が熱をつくらず脂肪が燃えにくい夏。
そんな夏にやってしまいがちな太る行動をしていないかチェックしてみましょう。
炭水化物ばかりの食事
つい簡単だからと、おにぎり、サンドイッチ、素麵など、炭水化物メインの食事は季節関係なく太りますし、栄養が偏ると脂肪を燃焼するビタミンやミネラルも摂れないので脂肪を溜めこむばかりに。
体を冷やしてしまう
アイスクリームや氷菓、清涼飲料水やビールなど、糖質や脂肪が多く体を冷やす食べ物や飲み物は、太るだけでなくむくみの原因にもなります。
自律神経を乱す
外の暑さとエアコンの効いた室内の温度差や、睡眠の質の低下、不規則な生活などで自律神経が乱れると基礎代謝が落ちて太りやすくなります。
食欲が落ちて体重が落ちる
食欲が落ちて急に体重が落ちると、飢餓状態に置かれた体はちょっと食べるだけでも最大限吸収しようとしてリバウンドします。これを繰り返すと太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。
運動不足
暑くて外にあまり出ないなどの他、暑さの中での運動は涼しいところで運動するよりずっと「しんどい」と感じます。実際の運動量は大ししたことないわりに(運動を)やった感があるので自然と運動量が減りやすくなります。
筋肉量が少ない
脂肪を燃やすのは筋肉です。動かさない筋肉はどんどん衰え、筋肉量が減り、脂肪は体に溜まる一方に。
私の夏のダイエット法
基礎代謝が落ちる夏のダイエットは、「痩せよう!」ではなく「太らないようにしよう!」です。
「どうしてもすぐ痩せなきゃ!」という人には、こんな方法があります↓
「太らないようにしよう!」は、痩せ体質をつくるのと同じ。
夏は効果が見えにくくても、涼しくなってくるとぐんぐん痩せます。
私の夏のダイエット法は、
- 毎日湯船に浸かる
- ヨガで筋肉量を落とさない(または増やす)
- 自律神経を乱さない(深い呼吸・なるべく質のよい睡眠・体を冷やさないなど)
- 食事はたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく食べ、炭水化物は少なめ+食事の最初に食べない
- 朝に白湯を飲む
毎朝の白湯の習慣は夏も続けています。
体温の低い朝に体温を上げると、その日一日の代謝を上げる効果があります。
最近は「中毒か!?」というくらいショウガにハマっていて、うす~くスライスしたショウガを多めに、それに少しのレモン果汁を入れた白湯を飲んでいます。
暑いからと特に変わらない、いつもの生活です。
筋肉量を増やすとそれだけ基礎代謝が上がります。
冷えの予防や改善にもいいですし、なにもしなくても痩せやすい体になります。
筋肉が水分を保持しているってあまり知られてないようですが、筋肉の量が見た目の若さに比例するといわれる理由のひとつです。なので筋肉を増やすと、老化予防や乾燥肌予防にもなるんです。
それから呼吸。
酸素がないと火が燃えないように、脂肪燃焼には酸素も大事です。
それに呼吸が浅いと、自律神経が乱れる原因にもなって基礎代謝が落ちてしまいます。
私の食事はちょっと特殊なようで参考にならないと思うので割愛します(^^;)
ただ炭水化物は1日一回のことが多くて、朝か昼ですが、たいてい昼に食べます。
パスタやラーメン、丼物などは・・・ずいぶん食べてないです。
基本的にたんぱく質と野菜がメインで、果物はキウイを1~2個とか、旬のものを食べます。
運動は、自分の体に合ったやり方でできるし、キツイことやエクササイズが好きじゃない私に向いているヨガをします。
痩せ体質づくりに必要な、インナーマッスル・アウターマッスル両方の筋トレができる、有酸素運動であること、呼吸を深める、内臓機能を高める、自律神経を整えるなど、私がやりたいことがいっぺんにできます。
ヨガを始めて体力がアップしましたし、夏でも疲れにくくなって、夏バテもしないでいられています。
生徒さんたちのダイエット
「このまま気温が上昇していったら生きていけない。でもおかげさまで胃腸の調子が良くなって、こんなに暑いのに食欲があるせいか太ったんです」という生徒さん。
この方の場合、初めて来られた頃は「骨と皮しかないっ!」っていうくらいガリガリで太れなかったので、夏バテもしないで太ってきたのはよかったです(*^^*)
食欲が落ちて急激に体重が落ちたりすると、飢餓状態に置かれていた体はちょっと食べるだけでも最大限吸収しようとするのでリバウンドしたり、太りやすい体質になったりします。
食べる量を極端に減らしたり、絶食したりすると、太りやすく痩せにくい体をつくることになりますので、腹七分くらいを目安にバランスよく食べるためにも、この時期は食欲が落ちてしまわないように、冷たいものの摂りすぎには注意です。夏バテ予防にもなりますし。
冷えると基礎代謝が落ちて、脂肪が燃えにくくなりますので、太らないためにも、エアコン、運動不足、シャワーだけの入浴で体を冷やさないようにすることもダイエットになります。
体を冷やさないというのは、熱中症にならないよう適度な室温や水分補給はしっかりしつつ、産生する熱量(体温)を下げないという意味です。
「運動不足解消に散歩に出たら、夜でも暑くて」と生徒さんが言っていたのですが、今は朝7時を過ぎたあたりから30℃を超えてきますから、散歩に出るならその前がいいでしょう。
体温が一番低い朝にウォーキングやスクワットなどで体温を上げる習慣は、基礎体温と基礎代謝を上げる効果が高いのでおススメです。
朝の白湯は内臓から体を温めて、冷えの改善にも、痩せやすい体づくりにもなるので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
筋肉量が少ないと、熱産生が低いので脂肪が燃えません。
なのでダイエットに運動はかかせないのです。
運動慣れしていない人は:
- 1回の回数が少なくてもいいので1日何回かに分けてスクワットをする
- 体が硬い人にとってはストレッチも軽い筋トレになる
- なるべく涼しい時間帯に30分ほど散歩をする
など、「続けられる」ことが一番大切なので、軽い運動から初めてみてください。
リラクゼーション系のヨガもおススメです。
日常生活では:
- 湯船に浸かる
- 冷たい食べもの飲みものを摂りすぎない
- ミネラルやビタミンがないと脂肪は燃えないので、少量づつでも色々な食材を食べる
- 夜は炭水化物を少量にするか食べない
- 炭水化物を食べるときは野菜やたんぱく質を食べてから
- スナック菓子はデブのもと
あ、そうそう。
大量生産されるお弁当などに入っているお野菜には、水煮野菜が使われています。
水溶性のビタミンやミネラルはほとんど流れ出てしまっているので、ビタミンやミネラルはないと思ってくださいね。
後記)ダイエット雑学
いったん太るとより太りやすくなります。
動くのが億劫になる、気持ちが怠慢になりやい、「メンドクサイ」が増える、ますます動かなくなる、という悪循環になりやすいためです。
食べる物も炭水化物、脂っこいもの、添加物が多いものなど太るものを好むようになります。
ダイエットは、「こうしたい!」「これがしたい!」といった楽しい目的や目標を持つと成功しやすいので、「痩せたらこんなことしたいな」とか「きっとこんな気分になれるな」と楽しいことを考えてみるといいですよ。
”楽しい”とは違いますが、「悔しい!」という出来事があったり「見返してやる!」といった目標は強いみたいです。
色々と書きましたが、その人それぞれが持つ生まれ持った体質、その時々の体調に合ったダイエットのしかたがあります。
花がきれいに咲いたり、野菜や果物がおいしく実るために必要な水分、土、肥料、光、熱などがそれぞれ違うように、私たちの体もみんな違います。
本来の体質に合わない食事、習慣、行動は、太ったり痩せにくくなる原因になります。
個々の体質に合った健康的なダイエットには、アーユルヴェーダの智慧が役に立ちます。
それを書くにはとんでもなく長くなるので、ネットでアーユルヴェーダを調べると自分の体質がわかるチャートなどがあります。興味のある方は参考にしてみてください。
ダイエットは、
- 痩せた先の楽しい目標を持つ
- 意気込んでなんでもやろうとしないで少しづつやる
- 無理をしないで続けられることをする
が成功のカギです。
夏は痩せにくいということで、寒くなる季節に自然と痩せていくことを楽しみに、太らないことを意識して痩せ体質をつくりましょう。
来年の春には「薄着になるからダイエットしなきゃ」なんてきっと思わない成果が見られるはずです。