アレルギー反応はすぐに起きない
雨が上がった翌日に気温が上がると、
花粉の飛散量が増えます。
というツイートにけっこう反応があったので、
「アレルギーを引き起こすのはアレルゲンだけじゃないですよ〜」
といったことを連投しました。
もうすぐ花粉のシーズン到来！
アレルギーテストで、
スギ花粉に対して
ぶっ飛んで高い数値が出る私です。
普通に生活ができる春は
もう来ないのだろうか？
そんな風に思うほど、
毎年春になると寝込んでしまう。
外に出なくても関係ないのです。
極々微量な花粉にも反応してしまうんです。
春はアレルギー性鼻炎や、アレルギー性結膜炎といった、
いわゆる花粉症がピークの時期です。
気管支喘息、
じんましん、
アトピー性皮膚炎などを総称して
アレルギー性疾患といいますが、
こういったアレルギーは、
花粉やハウスダストなど、
アレルゲンと呼ばれる
アレルギーを引き起こす物質が原因です。
そしてこんなアレルギー症状に対して行われる治療は、
大抵が薬物治療です。
抗ヒスタミン剤、
抗アレルギー剤、
ステロイドホルモン剤、
気管支拡張剤、
吸入ステロイド剤など…
こういった
薬物を投与する方法です。
取り入れやすく、
ある程度の効果が期待できるので、
「対症療法」
として確立しています。
出ている症状をとりあえず和らげるけど、
完治はできません。
という方法です。
なんて言うと、
「完治できないの〜？（ＴＴ）」
ってなりますよね。
それなら、
アレルゲンを完全に回避できればいいんじゃ？？
と思うのですが、
ゴーグルをしても、
マスクをしても、
無菌室にでもいない限り、
アレルゲンを完全にシャットアウトすることはできないのです。
でも、
アレルギーを持っていても症状が出ない人がいるんです。
実は私もその一人です。
症状が出なくなった一人。
という意味です。
「感作」という言葉を聞いたことはありますか？
アレルギーを研究している人たちが使う言葉ですが、
この感作が起こらなければ、
アレルギーは発症しません！ヽ( ﾟ∀ﾟ)ﾉ
アレルギー症状は、
アレルゲンに触れてすぐに出るわけじゃないのです。
もう一度言いますね。
アレルゲン(花粉)が体内に入ってきても、
すぐにアレルギー反応を起こすわけじゃないんです。
アレルギーを起こさないために、
前段階にある「感作」というものを知ってみましょう。
アレルギー発症前の状態
アレルゲン（アレルギーの原因）が体内に入ってくると、
まず免疫細胞が反応します。
「変なものが来たぞ！∑(ﾟДﾟ)追い出すべきか！？」
「追い出そう！」
このように免疫細胞が「追い出すべき」と判断をすると、
アレンゲンに合わせたIgE抗体なるものを作ります。
このIgE抗体は、
ペタペタペタ！と、
血液の中にいるマスト細胞(脂肪細胞)というものにくっつきます。
アレルギーを起こす人のマスト細胞には、
このIgE抗体がくっついています。
この状態を医学用語で「感作」と呼びます。
つまり「さあさあ、いつでも症状を出せるそ（追い出せるぞ）」という、
アレルギー症状を起こすスタンバイ状態！
これが「感作」です。
アレルギーが発症するまでの流れ
感作された後、
アレルギー症状が発症する流れが、
①新たにアレンゲンが体内に入ってきた
↓
②マスト細胞にくっついているIgE抗体がそれをキャッチ！
↓
③マスト細胞はヒスタミンなどの化学伝達物質を撒き散らす
↓
④この化学伝達物質によって、
- かゆみ、
- くしゃみ、
- せきなどを起こして、
入ってきたアレルゲンを追い出そうと過剰反応するのが、
アレルギー症状です。
アレルギーを持っているのに症状が出ない
アレルギーを持っているのに、
症状が出ない人がいます。
例えば、
牛乳アレルギーなのに、
牛乳を飲んでもアレルギーが出ない人。
ハウスダストや卵なども同じです。
私は杉花粉に対して、
かなり高いアレルギー数値が出ます。
実際に重度の花粉症で、
毎年春は寝込んでいました。
猫アレルギーも出ましたが、
猫たちといても大丈夫です。
多少ハウスダストアレルギー数値もでましたが、
アレルギーを発症していません。
重度の花粉症の症状に苦しんだ私ですが、
今はマスクもいりません。
感作したとしても、
必ずアレルギーを発症するとは限らないのです。
その経緯はこちらに書きました。
アレルギー症状を出さない（発症しない）ための3原則
感作した（抗体ができてスタンバイ状態だ）としても、
私のように発症しなければ（症状が出ないようにすれば）いいんです。
最低限守るのは、
- 冷やさない
- 自律神経の乱さない
- 食べ過ぎない
アレルギーを引き起こしやすくなったり悪化させます。
自律神経と冷えはセットなので、
全身の血流を促す適度な有酸素運動とストレッチが効果的です。
添加物の摂りすぎも体を冷やします。
その他、
- 質の良い睡眠
- 規則正しい生活
- 腹七分の食事
- 糖質と脂質を取りすぎない
など自律神経を整えつつ、
アレルギーを出さないようにするライフスタイルです。
花粉症に関する食の経験として、
花粉症に効くという色々な食べ物を試した私の経験と、
生徒さん含めた花粉症（だった）の人たちの経験から、
どの食品が花粉症に効果があるかは人それぞれのようです。
例えばよく「花粉症に効く」といわれるヨーグルトも、
もともとヨーグルトが好きじゃない人が、
無理をしてヨーグルトを食べ続けても効かない例が多いことから、
自分の好きな（好む）食べ物で、
花粉症に良いとされるものが効果があるようだ。
というのが長年観察してきた結果です。
花粉症に良いといわれるものでも、
「自分に合うかどうかは試してみないとわからない」
ということです。
自分の持っているアレルギーによって、
症状を悪化させる食品を知っておくのは大事ですね。
本気でアレルギーを出さない！と決心したら
「なにが効きますか？」
「どんな食べ物を食べたらいいですか？」
改善しよう、治ろうとすると、
なにかを「摂取しよう」としがちです。
なにかを摂るよりも、
体内からいらないもの(排泄物)を出して、
体が正常に働けるようにすることを大切にしましょう！
満員電車やエレベーターなど、
中の人が降りてからじゃないと乗り込めないですよね。
そのイメージと同じで、
不要な（いらない）ものを体内から出さないと、
たとえ良いものを摂っても体は取り込みません。
逆に消化できずに余分なものとして体に溜まって、
毒素となることもあります。
(アレルギーの原因の一つ)
つまり、
体の中をきれいにしましょう
ということです。
免疫機能を上げ、
アレルギー症状を出さないようにするために、
体の中をきれいにしましょう。
先日雑誌のインタビューがあったとき、
「汗をかいてもデトックスにはなりませんよ？」
と言ったら、
「えー！？」
といつものように驚かれました。
体内の浄化は、
- 便:約75%
- 尿:約20%
- 汗:3%
- 髪:1%
- 爪:1%
で行われます。
便秘がどれだけ体に悪いかわかる数値ですね。
便秘も自律神経が乱れているとなりやすく、
自律神経が乱れていても便秘になります。
わたしは自律神経を
「生命維持装置」
と呼んでいますが、
それくらい自律神経は大切なんです。
アレルギーを発症しやすい人・している人の特徴
アレルギーを発症しやすくする要因や、
アレルギーを発症している人の特徴に、
- 運動不足
- 自律神経が乱れている
- 冷え性
- 疲労感がいつもある
- 眠りの質が悪い・睡眠不足
- レトルト・インスタント食品・スナック・甘いもの・添加物の多いお弁当などをよく食べる
といったことがあります。
また、
- 喫煙
- お腹いっぱいになるまで食べる
といった習慣は、
アレルギー症状を悪化させています。
私が花粉症で苦しんでいたときは、
タバコと食事以外のことがすべて当てはまっていました。
体温は35度台で、運動嫌いで、無駄に食べる、すぐ疲れる・・・。
ヨガを始めて、
体温が37℃近くに上がり、
血行がよくなり、
自律神経が整い、
免疫機能がアップして、
アレルギーが出なくなっていることに気づいたとき、
自分で自分に驚きました。
そして、
あんなにひどかった花粉アレルギーが出なくなっていました！ヽ( ´ ▽ ` )ノ
春になると、
「あれ？そういえば今年は花粉症の症状が出てないです」
と言う生徒さんが毎年います。
花粉症が出なくなるヨガ効果は、
私だけじゃなくみなさんにもあるんですね！（＾＾）
まとめ
アレルギー（抗体）を持っていても、
私や生徒さんたちのように、
症状を出さないようにすることができます。
それには、
自律神経を整え、
免疫機能を上げることが重要です。
それには、
食事と運動の両方（療法）が大切です。
ヨガは、
- 全身の血液の流れが良くなる
- 老廃物を体外に出す力が高まる
- 自律神経が整う
- 体温が上がる
結果、免疫機能が高まって、
アレルギー症状が出るのを抑える効果があります。
（※やり方に要注意：冷えを増長したり、自律神経を乱さないようにしましょう）
仕事や勉強に集中できる、
イライラしない、
睡眠の質が良くなるなど、
アレルギーが出ないと、
生活の質が全然違います！
あなたにもぜひ！
体の中からきれいに健康になって、
アレルギーのない気持ち良い毎日を過ごしてほしいと思います。
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